豊胸は日本でどの程度まで進んでいるのか

バストアップのための方法として日本では豊胸を受ける人が増えています。日本で豊胸を受ける人が増えてきた背景には、豊満なバストを求める価値観が広まってきたことがその大きな要因となっているようです。それまではどちらかというと、スリムな体型が好まれていましたので、真逆の価値観の元に現在、豊胸が人気となっていると言う時代背景があるということです。そこでここでは、豊胸という施術が日本においてどの程度、施術しての完成度が達しているのかについてお話していきたいと思っています。

豊胸が現在のようにまで広まってきたのには、わけがあります。やはり豊胸に関する技術の発達があったことが理由に挙げられると思います。日本における豊胸の技術が最もよく現れているのがシリコンゲルバッグです。これはアメリカで開発されたものですが、2006年に認可を受けてすぐに日本も同様のシリコンゲルの開発に着手しました。実はそれまでにもシリコンゲル自体は存在しましたが、それは乳がんの治療のために乳房を切除した患者さんのバストを元通りにするための整形外科手術のための技術でした。

そのシリコンゲルが豊胸のためにも使用できることになったのが2006年でした。シリコンゲル自体の使用目的は医療目的でも美容目的でも同じことなのですが、医療目的だとあくまでも形状を保つために使用し、着衣の上から見ても分からない程度であればよかったので、シリコンゲルの品質に対するニーズはあまり高いものではありませんでした。

それが規制緩和でシリコンゲルを美容目的にも使用するとなると、それまでとは求められるクオリティに雲泥の差が出ることは間違いありません。豊胸のための手術を行った上で、脱衣の状態で美しいバストを実現することが今度は求められるわけです。もちろん、美しさだけを満たすのではなく、最も重要なのは「安全性」です。シリコンゲルを美容目的に用いるために各社がシリコンゲルを新しく開発しましたが、安全性の部分で認可を受けることができたのは当初、わずか2社のみでした。

豊胸でシリコンゲルを使用する場合、今でも規制の下で許可を受けることになっています。たとえば、まだ年齢の低い女性では、肉体的・精神的に未発達ということで、22歳以上の場合にのみ認可されています。